Windows11にWSL2をインストールしてUbuntuを使う

2022-11-05
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💫 はじめに

この記事ではWindows11にWSL2をインストールしてUbuntuを使う方法を紹介します。 この記事では環境構築がメインのため、WSL2そのものについては簡易的な説明に留めます。

💫 ざっくり用語説明

⭐︎ WSL2:
Windows Subsystem for Linux 2の略称。Windows上でLinuxを動作させるための仕組み。

⭐︎ Ubuntu:
Linux系のOS。

💫 公式ドキュメント

💫 準備

コマンドプロンプトかGit bashを用意しましょう。 PowerShellでも良いかも…

💫 WSL2のインストール

Windows11では以下のコマンドでWSL2をインストールできます。

wsl --install

これが失敗する場合、以下のようにLinuxディストリビューションを指定しましょう。 この例ではUbuntu20.04を指定しています。

wsl --install -d Ubuntu-20.04

公式ドキュメントにも以下のように書いてあります。

wsl —install を実行して WSL ヘルプ テキストが表示される場合は、wsl —list —online を実行して使用可能なディストリビューションの一覧を表示し、wsl —install -d を実行してディストリビューションをインストールしてみてください。

Windows10だとWSL2のinstallは少し面倒でしたが、Windows11ならコマンド1つでできてしまいます。

楽ちん!

💫 Ubuntuの設定

WSL2の設定が終わると、自動でUbuntuが起動されます。
ここでユーザー名とパスワードの入力に進むので、適当に設定しましょう。
もし、ユーザー名設定に進めない場合は、

wsl --update

を実行しましょう。

以後、Ubuntuアプリを開くとUbuntuが使えるようになります。
よく使う方はタスクバーにピン留めして置くと良いでしょう!

💫 (おまけ)Ubuntuの初回ユーザー登録失敗時

初回ユーザー登録の際に画面を閉じてしまったりすると、スーパーユーザ(root)がデフォルトユーザーになってしまいます。
この状態からデフォルトユーザを新たに登録し直す方法を紹介します。

  1. rootになる
    最初からrootになっている場合は不要ですが、そうでなければ下記のコマンドでrootになります。

    $ sudo -s
    [sudo] password for ubuntu:   # 自身のパスワード
    root#        # root
  2. 新しいユーザーの作成
    useraddコマンドでユーザーを作成・登録します。
    ここではtestuserという名前のユーザーを登録します。

    # useradd -m -s $SHELL testuser
    • mオプション: ホームディレクトリを作成。
    • sオプション: ログイン時のシェルを指定。$SHELLは/bin/bashを指す。

    grepコマンドでユーザのログインシェルを確認できます。

    grep testuser /etc/passwd
  3. ユーザーのパスワード設定
    passwordコマンドでユーザのパスワードを設定できます。

    password testuser
  4. 管理者権限を付与
    usermodコマンドで新しいユーザーに管理者権限を追加します。

    usermod -G sudo testuser
  5. ubuntuのバージョン確認
    WindowsのコマンドプロンプトかGit bashで、Ubuntuのバージョンなどを確認しておきます。

    wsl -l -v

    このコマンドで下記のような結果を得られます(デストリビューションの個数や名前は個人によって異なります)。

      NAME            STATE           VERSION
      Ubuntu          Running         2
    * Ubuntu-22.04    Running         2

    今回はUbuntu-22.04のディストリビューションを対象にします。

  6. デフォルトユーザー変更
    以下のコマンドでデフォルトユーザを変更します。

    ubuntu2004 config --default-user testuser

    ※ wslをインストールする際は、“Ubuntu-20.04”と指定しましたが、実行ファイルの名前はubuntu2004.exeなので”ubuntu2004”というコマンドになります。

以上で本記事は終了です。 良いWSL2 & Linuxライフを!


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